Bangkok OTAKU Note


バンコクで駐妻3年目のスタートです
by mangorine
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宮尾登美子さんのエッセイと、お雛様

マンゴリーヌは年々、小説を読まなくなっています。
読めなくなったというか・・・(;´▽`)


本棚には購入したものの、まだ読んでいない小説がチラホラ。


昨年12年ぶりに新刊が発売されて、嬉しくて即購入した
小野不由美さんの『丕緒の鳥』。

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なんかパラパラっとページをめくったんですけど、
なかなか読み進められません。


 「あれ、こんなに字が小さかったけ?」
 「この登場人物誰だっけ?」
 「なんか小難しい・・・」


ははは・・・もう十二国記ファンを名乗れないですね。
ぼちぼち読みます。


言い訳ですが、バンコクでは小説を読む気が失せるの。


バンコクのダラーっとした空気を吸っていると
マンゴリーヌがかつて好きだった小説の空気感と合わない・・・
マンゴリーヌはジメっとした昔っぽい小説が好きなので。


あと視力の低下もあって、小さい活字の羅列がしんどく感じます。
やっぱり読みやすくて絵や写真満載の本に流れちゃう。


なのでエッセイや、紀行もの、ウンチク本は
さらーっと読めるので、読みやすいです。


さて、宮尾登美子さんのエッセイを読みました。
「生きてゆく力」です。
宮尾作品らしい素敵な装丁。
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昔も今も大好きな作家さんの随筆。
生きてゆく力っていうタイトルに妙に納得してしまった。
ほんと、生きてゆく力っていうのは☆しぶとい☆ってことだよね。
女はしぶといよなぁ、というエピソードが宮尾先生らしい
言葉で綴られています。


高知時代の話は過去作との絡みもあるので特に興味深く読めました。
宮尾作品が好きな方や、女性の生き方について色々考えたいときに
オススメです。


大正生まれの宮尾先生、数年前に雑誌でお姿を拝見しましたが
今もお元気に執筆を続けていらっしゃるといいな♪


ここから下の記事は、宮尾先生の作品とからめたお雛様の話です。
桃の節句が近づくと、なんとなく思い出してしまう話で
不妊の話が出ますので、苦手な方はスルーしてくださいね。
マンゴリーヌの宮尾語りもくどいかも(σ*´∀`*)。。。
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紹介する作品は「 一絃の琴 」です。
1978年に直木賞を受賞し、NHKでドラマ化もされました。
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少しずつ、少しずつ書き進めたんでしょうね。
なんと執筆に17年間を費やしたという長編です。


正しいあらすじはこちらを参照していただくとして・・・
(書評ブロガーさんの詳しくて正しいあらすじです)


マンゴリーヌ的にざっと書くと、
幕末から昭和の女性の生き方が限定されている時代に、
子供のいない嫁がどう生きたか、です。


ストーリーは「琴」がテーマなので「不妊」は本来の
メインではありませんが、とても重要な要素となっています。


前半と後半、2人いる主人公は子供に恵まれません。


昔は不妊治療は神頼みか、湯治くらいしかないうえに、
跡継ぎ問題は現代と比べても、ずっと根深い問題でした。


じゃあ、壮絶な人生で重苦しい話なんだろう・・・と
思うかもしれませんが、ノンノン!!


内に秘めた熱いエネルギーが、ぼうぼうに燃えている
少女漫画的スポ根ちっくな話です。


もちろん宮尾先生なので、美しく格調高い文体で、
書き方や見せ方はフラット。淡々としています。
ま、その淡々さが怖いっちゃー、怖いんですが。


この前半の主人公「不妊嫁の苗さん」が
とってもしぶとい女性なんですよ!
良妻で、おとなしい専業主婦・・・は表面にすぎず。


琴に対する情熱、2度の結婚でも子宝に恵まれなかった事・・・
おとなしい女性だけど、底ではメラメラ・グツグツ燃え盛って
いるんです。


が復讐劇ではありません。


あくまで、どう生きたか、の話です。
不妊で色々思うところがある!という方はぜひ読んでみてください。





さて、桃の節句の話です。
このエピソードはマンゴリーヌが、初めてこの「一絃の琴」を読んだ時・・・
当時結婚もしていない10代だったにも関わらず、
今も焼き付いて離れない強烈な印象を残しました。


長ーい物語の中で、ほんのちょっとだけの話なんですが
今も桃の節句というと思い出します。





桃の節句が近づくと「苗さん」は嫁ぐ時に実家から持参した
お雛様を飾ります。
この時代、この地域ではそういう風習だったそうです。
あ、ちなみに上流階級の話です。


飾るのは「お内裏様」と「お雛様」の男女ペアのみ。
そして嫁ぎ、子をなせば毎年少しずつ人形なりお飾りを
増やしていくのだと。


だんだん、年を経るごとに子は成長し、お雛飾りは豪華になり
末広がりを祝う・・・ええ、それが桃の節句なんですと、、、。


「苗さん」も嫁いだばかりの頃は、愛らしい気持ちでお雛様を
飾るんです。が、1度目の結婚も2度目の結婚でも、お雛飾りが
増えることはないんです。。。


それでも、そのお雛様を毎年飾る「苗さん」。。。
お雛様って蔵に入れっぱなしも、ねぇ、アレだし。。。
しみじみ、お雛様を見つめる「苗さん」。。。と姑。。。。
Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ


ホラーになりそうな展開?!
あ、苗さんと姑との仲は良好なんで(´∀`)ご安心を。


桃の節句が悲しいとか、さめざめ泣く・・・ということはないの。
あくまで季節の行事。正月やお盆のように通り過ぎる行事。


そういうお話です。苗さんのしぶとさ、生き方はどうだったのか。
後は本編でお楽しみください。


現代に例えると、子供できないんで昔から興味のあった
趣味を極めるっきゃねーな!で、その後自宅サロン開いたら大成功。
でも、超絶お嬢様の生意気な困ったちゃんな生徒が・・・な
話でもあります。(宮尾先生、ごめんなさい)


マンゴリーヌもしぶとく生きなきゃ!


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2015年1月7日:追記
2014年12月30日に、宮尾先生はお亡くなりになったそうです。
心よりご冥福をお祈りいたします。


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by mangorine | 2014-02-21 18:50 | ヲタ話

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